佐賀市教育委員会 教育長 中村佑二郎

佐賀市においては、2018年度から「チャリティイベント」を開催いただいており、今年度で4回目を迎えます。昨年度は、佐賀市立神野小学校体育館にて、約520名の参加のもと、大会が開催されました。当日はいじめ撲滅についての話があったり、いじめ撲滅の授業を受けた児童の感想文の発表が行なわれたりしました。参加者は、大人子どもを問わず、いじめについて改めて深く考えさせられる大会となりました。本年度も佐賀市立嘉瀬小学校において大会が開催される予定ですが、昨年同様に大変意義深い大会になると期待しています。また2018年度からは佐賀市内の小中学校において、出前授業を行なってもらっています。
2018年度は13校、2019年度には24校の学校へ出向いてもらっています。授業では、いじめ体験談を話してもらったり、いじめをすることの愚かさについて話してもらったりしています。授業後の児童生徒の感想は、心の成長を読み取ることができる内容となっています。また、教職員にとっても、第三者から話を聞くことで、いじめについて再考する大変素晴らしい研修となっています。
佐賀県小中学校校長会 事務局長 江口 浩文
未来ある子ども達のために大人ができること

~夢をもち いじめに立ち向かう勇気を~
「平成30年度、小中学校で認知されたいじめの件数は54万件を超え、過去最多を更新した」という文科省の調査結果が公表されました。心身に大きな被害を受けるなどの「重大被害」も含まれ、その中には、いじめにより自ら命を絶つ者も含まれています。いじめは、未来ある子ども達の心を破壊し、夢、希望を奪い、生き方を一変させてしまう恐ろしい武器であり、絶対に使ってはいけない、この社会にあってはならないものです。しかし、現実はどうかと問うてみると、大人社会も含め、依然としていじめは減っていないのが実情であり、悲しい現実に苛まれます。
未来ある子ども達を守るために、学校においては,いじめ撲滅に向け、いじめを受けた側に立ち、考える心づくり、いじめに気づき、許さない風土づくり、嫌なら嫌と言える勇気の大切さを、日々の生活を通し醸成に努めます。目を転じ、私たち大人はどうでしょうか?「自分たちの小さいときにもあった」では済まさない、大人がいじめを容認する風潮の排除に向け、まずは私たち大人が立ち上がる必要があるのではないでしょうか?その先陣を切るのが地域活性化いじめ撲滅実行委員会であります。
今、この団体の取り組みは、夢を奪ういじめ、子どもの未来を変えてしまういじめ撲滅に向けた大きなうねりになっています。いじめをなくし、子どもの夢、未来を作るのが、私達大人の役割であり、社会の使命だと考えます。「すべては子どもたちの幸せのために」をスローガンとしたいじめ撲滅実行委員会の取り組みにエールを送り、応援していきたいと思います。
特定非営利活動法人 佐賀県CSO推進機構 副代表理事 秋山 翔太郎
佐賀県から!日本から!いじめゼロ宣言!!

いじめ撲滅実行委員会の古場さんと出会ったのは、2015年の夏頃でした。佐賀市市民活動プラザに来られて「ボランティア活動を始めるにはどうしたらいいですか?」との相談を私が担当した事がきっかけでした。
2015年から2019年9月まで佐賀市市民活動プラザのフリースペースを団体の拠点にして毎日、活動の準備をして子どもたちの元に向かわれる姿を見てきた事、プラザの個室でいじめの相談にきている子どもや親の表情がうつむいていた表情が、たった3時間位で表情がここまで変わるのかとびっくりするくらい、笑顔になって帰られる姿や、日頃の古場さんとの会話を通していつの間にかいじめ撲滅委員会の応援団長になっていました。
今では佐賀市だけではなく佐賀県内の全市町や全教育委員会や佐賀県警とも連携され、佐賀県の「CSO地域問題解決事業」にも認定されています。今年度、予定されているいじめに特化した個別相談と学習支援体制など佐賀県で初となります。これから もいじめ撲滅実行委員会を応援していきます。
いじめ撲滅実行委員会とは「すべては子どもたちのために」という同じ目標と「どんな境遇の子どもたちでも参加出来るように「すべて無料」。お互いが出来ることでの協力体制を取らせていただき、不登校状態でも学校に戻る時に困らない勉学でのサポートを担当させていただきます。